大正7年(1918年)に高幡不動尊の門前にのれんを構え、以来、その伝説と共に「高幡まんじゅう」として、皆様に親しまれております。
その昔、此の地にひとりの若者が住んでおった。彼は、貧しい村人の暮らしを見かね、金持ちの家に忍び込んでは奪った金品を村人の皆に分け与えていたそうじゃ。ところが、金持ちは当然怒り狂い、ついには若者を欺き、毒饅頭を食わせ殺してしまったそうな。
さて、その後のこと、村に疫病がはやりだした。村人は「これは殺された若者の祟り」と、饅頭をつくり、供養したんじゃ。すると不思議、疫病はすっかり消えてしまったそうな。それからというもの、この饅頭を食べると、病気もせず、健康に暮らせると言い伝えられるようになったとさ。